イタチ科

タイラ

タイラ©2015 The Next Gen Scientist: clipped from the original22937679631_d418f79f4c_o

タイラの基本情報

タイラ

英名:Tayra
学名:Eira Barbara
分類:イタチ科 タイラ属
生息地:アルゼンチン、ベリーズ、ボリビア、ブラジル、コロンビア、コスタリカ、エクアドル、エルサルバドル、フランス領ギアナ、グアテマラ、ガイアナ、ホンジュラス、メキシコ、ニカラグア、パナマ、パラグアイ、ペルー、スリナム、トリニダード・トバゴ、ベネズエラ
保全状況:LC〈軽度懸念〉

タイラ@Photo credit: Mike’s BirdsPhoto credit: Mike’s Birds

高い生活力

胸の模様が特徴的な中型のイタチ、タイラ。

彼らは主に森林で生活します。

タイラはその力強い四肢で簡単に木に登ることができ、木から木へジャンプすることができます。

また、地上でも樹上でも休息を取り、地上では地面の巣穴、樹上では木の洞などで眠ります。

家が地上にも木の上にもあるのです。

 

タイラは人が住む地域の周辺や、プランテーションなどの農場でも生きていくことができます。

また、普段は避けるようですが、その必要もあれば泳ぐこともできます。

彼らは様々な環境を利用できるのです。

 

雑食性であることも彼らに利点をもたらしているでしょう。

タイラは、動物性のものから植物性のものまで様々な食物を食べます。

そのため、ある食物の量が減っても、別の食物で代替することができます。

ちなみに、タイラはネズミなどの齧歯類をよく食べるので、原住民からネズミを駆除する益獣として飼いならされていたこともあるようです。

 

タイラは頭もいいみたいです。

タイラが熟れる前の果実を隠し、数日後、果実が熟れた頃に戻ってきたという報告があります。

このように今の時代においてタイラの生活力は高く、絶滅は今のところあまり懸念されていません。

タイラの生態

生息地

タイラは、メキシコからブラジルにかけて、標高2,400mまでの熱帯林雲霧林乾燥林などの森林地帯に生息します。

エサがあれば、プランテーションや人家周辺でも暮らすことができます。

 

食性

タイラは雑食性機会的捕食者です。

齧歯類をはじめとする小型哺乳類鳥類昆虫爬虫類死肉果実などを食べます。

ハチの巣を食べることもあるようです。

獲物を狩る時は、ネコのようにゆっくり近づいたり待ち伏せしたりするよりは、追いかけるのが基本になります。

 

形態

体長は60~70㎝、体重は3~7㎏、尾長は35~45㎝で、オスの方がわずかに大きくなります。

耳は丸く、4㎝ほどあります。他のイタチのように、タイラも肛門腺を持ちますが、スカンクなどのようにそこからの分泌物を防衛に使うことはありません

シマスカンク
シマスカンク臭いにおいを発射することで有名なスカンク。実は、ある音楽のジャンルとの意外な関わりがあります。...

 

行動

タイラは昼行性ですが、夕方や夜に活動することもあります。

また、彼らは単独性ですが、ペアや3~4頭の集団で見られることもあります。

地上でも樹上でも生活し、最大約20㎢という比較的広い行動圏を持ちます。

 

繁殖

繁殖についてはあまりよく分かっていませんが、年中繁殖可能と思われます。

妊娠期間は63~70日で、着床遅延は見られません。

一度の出産で、70~90gの赤ちゃんが、通常2~3頭産まれます。

赤ちゃんは40日前後で目を開き、生後2~3カ月で離乳します。

生後6カ月には大人と同じ大きさになり、生後10カ月で独立します。

寿命に関しては、飼育下で15年以上生きた記録があります。

タイラ@Photo credit: Andy WraithmellPhoto credit: Andy Wraithmell

タイラに会える動物園

生活力が高いタイラは、広範囲に分布しており、絶滅に関してはIUCNのレッドリストにおいて軽度懸念という評価の通り、あまり危惧されていません。

ただ、森林の破壊や毛皮目的の狩猟、ロードキルなどには脆弱で、個体数は現在減っていると推測されています。

 

そんなタイラですが、残念ながら日本の動物園では見ることができません

いつの日か日本でも見ることができるようになるといいですね。

タイラ@Photo credit: Mark MorganPhoto credit: Mark Morgan